充実の医療設備
高度な診断技術を実現し、目の健康を守ります
当院では、先端的な医療機器を積極的に取り入れ、常に診断の精度を上げることを心がけています。
超広角走査レーザー検眼鏡「Optos Daytona(オプトス デイトナ)」
従来の眼底カメラは30度から50度の画角でしたが、超広角走査型レーザー検眼鏡は、網膜の約80%(画角200度)の領域のデジタル画像をわずか0.4秒で取得できる眼底撮影装置です。無散瞳(瞳孔を開く薬剤の点眼が不要)で高解像度画像を撮影できますので、検査時間の短縮など患者様の負担が軽減します。
また、到達する距離の異なる複数のレーザー光を利用しており、網膜を表層から深層まで観察でき、病変の部位を特定しやすくなります。網膜剥離、緑内障などはもちろん、糖尿病網膜症など様々な疾患に対応可能です。
OCT(Optical Coherence Tomography)「ZEISS CIRRUS 5000」
OCTとは、Optical Coherence Tomography(光干渉断層計)の略語で、光の干渉性を利用して網膜の断層画像を非接触・非侵襲で撮影する検査装置です。
従来の診察や眼底検査だけではできなかった網膜の断面を観察することにより、網膜のむくみ、出血の範囲・深さ、視神経の状態から、網膜疾患、黄斑部病変のより正確な診断、緑内障の早期発見などに有効です。
視野計「ZEISS Humphrey Field Analyzer」
視野とはある一点を見た時に周囲に見える視界の広さのことをいいます。
視野の異常をみることで、緑内障の有無やその進行度、そのほか多くの目の疾患がわかります。また、脳の疾患や視神経の病気の発見にも有効な場合があります。
眼圧測定器
眼圧とは、眼球内の圧力のことをいいます。緑内障を診断するのに欠かせない検査です。
レーザー光凝固装置
レーザー装置を用いて特定の波長のレーザー光で病的な網膜を凝固させることにより、病気の進行を抑えます。網膜光凝固術という治療法に使用します。
YAGレーザー
白内障術後に眼内レンズを包む膜(水晶体嚢)が濁ってくる後発白内障の治療に使用するレーザー装置です。水晶体嚢にある細胞が増殖し混濁してくることが原因で、白内障治療後、曇り・霞みなどの症状が出てきます。
水晶体嚢にヤグレーザーを照射し、混濁物質を飛散させます。治療は数分で終わります。
総合診療システム
院内のネットワークを通じてあらゆる検査機器と端末がつながっており、患者さまの検査データは瞬時に診察室に送られます。
大型のモニタを用いて、患者さまにわかりやすい説明を心がけています。
滅菌器
構造が複雑で微細なものが多い眼科医療器具を適切な洗浄と確実に滅菌するために使用します。
患者さまにしっかりと理解していただくために
平成7年に開院して以来、患者さまの人生に寄り添い、眼に関する悩み事を解決するお手伝いをしてまいりました。患者さまを、他人ではなく家族や大切な友人と同じように感じ「もし自分の親や兄弟だったらどんなふうにアドバイスするだろう」と自問自答しながら接することを常に心がけております。
さらに、付き添いの方やご家族の皆さまとも誠意を持ってお話をしております。院長自身、年子の3人の子どもを育てた経験や母親の介護の経験もあり、子育てで忙しい保護者の方やご家族の介護をされている方のお気持ちは理解できるつもりです。どんな些細なことでも結構ですので、何でもご相談ください。
画像やデータを使ったていねいな説明
当院では必ず、患部や治療過程の画像、検査データをモニター画面で拡大してお見せしながら治療の説明を行っています。
なぜなら、眼球は自分自身では見えない分、どんな状態なのか不安に思われる方も多くいらっしゃるからです。画像やデータをご覧いただくことで、ご自身の眼がどのような状態なのかをしっかりと把握し、その上で安心して治療に臨んでいただけます。
難症例は、高い治療実績を誇る大学病院などをご紹介します
高度な治療や手術が必要と診断された場合、症状や患者さま一人ひとりの特性に合わせて最適な医療機関をご紹介いたします。
特に眼の手術は医師によって術法が異なる場合も多く、また、何度もやり直せるものではありません。当院が紹介する医療機関は、長年の実績を誇り、実際に当院からの紹介症例を何例も扱っていただいている信頼度の高い医療機関ばかりです。
当院の設備だけでは決定的な診断が下せない場合は、速やかにほかの医療機関を受診していただきます。たとえば血管造影などは当院では行えず、中核病院の設備を使った検査が必要です。
当院では、地域の中核病院はもとより東京都内に至るまで、信頼できる多数の医療機関と連携しており、適宜必要な検査や治療の依頼を行っています。
<主な提携先病院>
横浜市北部病院/昭和大学藤が丘病院/横浜市大病院/東邦大学大橋病院/三井記念病院/聖路加国際病院/日本大学病院/慶応大学病院/稲村眼科
執刀医の得意分野との適合
たとえば、白内障の治療において「眼内レンズ」と呼ばれるレンズを埋入する手術を行うことがあります。この眼内レンズは種類が豊富で、どのレンズを選択するかは執刀医の判断に委ねられています。
ですから当院では、あらかじめその患者さまの症状や年齢、生活環境などを考慮した上で、最適なレンズの埋入を得意とされている執刀医へご紹介するようにしております。
他科目への紹介
眼瞼下垂という瞼が垂れてしまう病気であれば、眼科ではなく形成外科の領分となります。その場合は、すぐに信頼できる形成外科をご紹介いたします。このように、眼の異常がありながらその原因がほかにあると診断した場合も、専門の医療機関をご紹介しております。
実際の事例として、視野異常が認められた患者さまが実は心臓に問題があり、あと数日手術が遅れていたら手遅れになっていた、ということがありました。眼に症状が現れているからといって、その周辺ばかりを診ていたのでは本当の原因は突き止められないという例でした。