白内障治療
白内障とは
眼は、カメラと同じような構造をしています。カメラのレンズの役目をしているのが角膜と水晶体、フィルムの役目が網膜、そして眼で見た情報を脳に送るのが視神経で、送られてきた情報が脳に届いてものを見ることができます。
白内障は、レンズにあたる水晶体が白く濁ることをいいます。ほとんどが加齢によるものですが、外傷、紫外線、放射線、ステロイドなどの薬剤、糖尿病、アトピー性皮膚炎など、さまざまな全身の病気が原因に挙げられます。一度白くなったものは元に戻りません。まずは予防をしましょう。
<症状>
昼間、明るいところではとても眩しく、暗いところでは急に見にくく感じます。従って夜の運転が怖くなります。片目で見たときに、車のライトや月の光が二重三重に見えるなどの症状も出ます。その後、視力が低下してきます。
白内障の治療
白内障の治療には、点眼薬と手術があります。
点眼薬
点眼薬で白内障の進行を遅らせることはできますが、点眼薬をつけても完全に止めることはできません。
手術
日常生活に不自由を感じるようになったら手術を受けましょう。手術は、濁った水晶体を取り除き、新しい人工の眼内レンズに置き換えます。5分程度の手術で翌日からよく見えるようになります。眼内レンズは、単焦点レンズ以外に乱視用レンズ、遠近レンズなど、その方の生活環境に合わせて選べます。
白内障は、初期段階からのケアと適切な外科治療を行うことが大切です。当院では初期の進行を遅らせる治療とともに、病状が進んで外科手術を受ける必要が出てきた場合には、患者さまの眼の形や生活環境に応じて最適な医療機関をご紹介いたします。
●白内障手術費用
- 単焦点レンズ、乱視用レンズ:片眼7万円程度
※同じ月に両眼を手術すれば高額医療費制度が受けられます - 遠近両用レンズ:保険適応外のため片眼40万円前後
(ただし、入院保険の先進医療に入っていれば保障されます)
※先進医療を実施している医療機関での手術に限り、一部適応外レンズがあります